こんにちは。私は理学療法士として病院や介護施設に10年以上勤めており、副業で整体業を経営しているものです。
仕事柄同僚や知り合いに「猫背や肩こりってどうやって治すの?」「マッサージに行ってもすぐもどっちゃうんだ~」とよく聞かれます。
そんな人たちに共通している猫背が改善しない理由は・・・
- 背筋を鍛えていない
- 反り腰
- 環境
大きくわけてこの3つです。
この3つをそれぞれ解説していきますので、マッサージに行ってもすぐに元に戻ってしまう人、肩こりがひどい人、猫背が気になる人は参考にしてもらえると嬉しいです。
①背筋を鍛えていない
私が思うにこれが1番影響が大きいと思います。
猫背は巻き肩、つまり上半身の上の方が前に傾いている状態。
これを起こして良い姿勢を保つのは何が必要でしょうか?
柔軟性?運動神経?
どれも必要ですが、1番必要なのは筋力です。
例えば柔軟性が十分だとして、身体を支える筋力が不足していたらどうでしょうか?
一時的には良い姿勢が取れてもすぐに猫背になるというのは想像できます。
ここがストレッチやマッサージだけで改善できない原因です。
もちろん前方の筋肉が縮んでしまって伸ばせない人はストレッチやマッサージが有効。
しかしそれだけではすぐに元に戻ってしまう。
なぜなら身体を起こした状態を維持するのは筋肉だから。
背筋が不足していると良い姿勢が維持できなくて猫背に戻ってしまう。
最強はストレッチorマッサージ+筋トレ
「自分が筋力足りてないか分からないよ~」という方。
猫背の方は大体足りてません(^v^)安心して筋トレしましょう。
②反り腰
反り腰も一見姿勢が良いように見えますが、
これも猫背を引き起こす場合があります。
この場合は身体の使い方・・・運動神経の分野になりますかね。
反り腰の人に良い姿勢を取ってくださいと言うと、大体はさらに腰を反るんですよ。
しかし猫背は上半身の上の方、つまり肩甲骨や肩などが前方に移動している状態で生じているので、
その下の腰を反っても猫背は改善しないというわけです。
さらに腰を反ると重心は後方に移動するので、倒れないように肩甲骨を丸めて重心を保つ人も多いので、
普通の人より猫背になりやすい状態です。
胸のあたり(正確に言うと胸椎周辺の多裂筋という筋肉)を反らせるようになると、猫背の改善は近くなると思います。
反るのは腰じゃなくて胸!胸張って生きよう!( ー`дー´)キリッ
③環境
そもそも現代生活はデフォルトで猫背になりやすいんですよ。
パソコン、スマホなどの電子機器、料理や洗濯などの普段の家事でも身体の前側で何かをやる。
つまり身体の前側の筋肉ばっかり使ってしまっている。
大胸筋とか腹筋が身体の前側の筋肉の代表例ですがこれらはどんな作用していると思いますか?
腹筋で考えると上体起こしのように身体を前に曲げる力がありますね。
同様に身体の前側ついている筋肉は基本的に身体を曲げる作用しているので、
これらの筋肉を過剰に使い続けると猫背になりやすいのは想像がつきますでしょうか?
特にパソコンやスマートホンを長時間使う人は猫背に悩んでる人が多い。
長時間作業する人は環境を整えてあげると効果は高いですよ。
良い椅子だったりクッションだったり、机の向きだったり意外にできることは多いですよ。
対策
ここまでで猫背が改善しにくい理由を何となく理解していただけたでしょうか。
ここからは「じゃあどうすればいいの~!?」という人に対して対策を書いていきます。
①背筋トレーニングをしよう
何から始めたらいいかわからんという人は筋トレしましょう!
どの理由に該当しても筋トレは皆必要になります。
身体が己の資本なんでね(^v^)
身体を鍛えればどんな環境でも影響を受けにくいので、迷ったら筋トレをお勧めします。
お勧めメニューは「多裂筋トレーニング」「デッドバグ」「スクワット」の3つです。
youtubeに優秀なトレーニング動画がいっぱいあるので、ぜひお気に入りの動画を見つけてみてください。
さらに余裕があればストレッチorマッサージからの筋トレが最強なので、ぜひコンビでやってみてください。
②胸を反る意識をしよう
これはかなり難しいので、まず①の筋トレと③の環境を整えることを先にやることをお勧めします。
それがもうできましたー!という方はいよいよ自分で姿勢を改善するときです。
ただ筋トレをしっかり行ってきた方はかなり反り腰は改善してきていると思います。
なのでここでは「動きながら良い姿勢をとる」ことを意識してもらいます。
お腹に力を入れながら歩いてください。
力の入れ方はウエストあたりを指で押さえてもらい、それを腹筋で押し返すように力を入れます。
その力を入れたまま歩いてみてください。
最初は数秒しか続かないと思いますが、続けていくと楽に良い姿勢が取れていると思います。
③環境を整えよう
パソコンを長時間作業する人は椅子やモニターの位置を整えることをお勧めします。
一日中仕事で使うという人は特に対策すると効果が出やすいと思います。
椅子は肘置きがあるもの、モニターは目線の高さ、キーボードは手前に来るようにしましょう。
手前に資料を置くと巻き肩になるので、できれば横に立てかけてみるようにしましょう。
これらを試してみた感想。
実は数年前までは私もひどい猫背でした。学生の頃から猫背は指摘されていてコンプレックスでした。
写真を見て姿勢の悪さにぎょっとしたことと、肩を壊して上がらなくなってしまったことをきっかけに
真剣に猫背を解消しようと上記のことに取り組みました。
実際取り組んんでみて、今までマッサージやストレッチを行っても良くならなかったのが、
数か月すると姿勢がいいね~と言われるようになりました。
さらに肩も上がるようになり、肩こりも多少はあるものの昔よりはマシになりました。
猫背が治りにくい理由は以下の3つ。
①背筋を鍛えていない、②反り腰、③猫背になりやすい環境でした。
どれか一つに取り組んでも身体は変わるし、3つ取り組んだらもっと大きく変わります。
何歳になっても筋トレの効果は出ますので、どうせ歳だから治らないのよ~と言っている方もあきらめずぜひ取り組んでもらえると嬉しいです。